はちみつって固まる?固まらない?違いと原因・対策を解説

疲労回復や風邪の予防、ダイエット効果も期待できるはちみつは非常に万能な食べ物といえますね。

スイーツなどの甘いものと組み合わせるだけでなく、料理のときに砂糖の代わりに使うことで味の奥行きがめちゃくちゃ変わるなど、汎用性は抜群ですね。

そんなはちみつですが、しばらく放置したら固まってしまった、という経験のある方も多いのではないでしょうか?

この記事では、はちみつの中でも固まるはちもつと固まらないはちみつの違いについて紹介します。

固まらないようにするにはどうしたらいいか、そのまま食べても問題ないかも紹介していますのでぜひ最後までお付き合いください。

 

はちみつが固まるか固まらないかは何で決まるのか?

はちみつ、と一言で言っても非常に多くの種類があります。

そんなはちみつですが、固まりやすいはちみつと固まりにくいはちみつがあるのはご存知でしょうか?

ズバリ、その違いは糖の種類の割合です。

 

もう少し具体的にお伝えしますね。

はちみつに含まれる糖は主にブドウ糖と果糖の2種類です。

この2種類の割合によって固まりやすさが変わってきます。

で、どうなの?という話ですよね。

ブドウ糖の割合が多いはちみつほど固まりやすく、果糖の割合が多いはちみつほど固まりにくいといえるのです。

 

代表的なはちみつの固まりやすさはこんな感じです。

固まりやすいはちみつ…菜の花、そば、レンゲ

固まりやさ中間なはちみつ…リンゴ、マヌカハニー

固まりにくいはちみつ…アカシア、トチ、栗

あくまでも固まりやすいかという話で、絶対に固まらにというわけではないので目安としてお考え下さい。

 

はちみつが固まってしまう原因と対策は?

では、どうしてはちみつって固まってしまうのかをお伝えしますね。

目安がわかったとして、どうして固まるのかわからないとすっきりしませんよね。

原因がわかれば対策もできます。

ですので、原因と対策をセットでお伝えしますね。

はちみつが固まってしまう原因は主に3つです。

 

はちみつが固まる原因① 温度

まず最初は温度です。

なんとなくイメージしやすいですよね。

水だって温度を下げれば氷になりますからね。

はちみつの場合は固まることを結晶化といいます。

具体的には14~16℃で活発に結晶化が起こります。

ですので、結晶化の対策としてはこの温度域で保管しないということです。

また、特定の温度でなくても「温度差」が大きい場合も結晶化が起こってしまいます。
(非常に専門的な言い方になりますが、活発に結晶化する温度域でなくても温度差が駆動力となって結晶化が活発に起こってしまう、ということです。)

これらを合わせると、14~16℃を避けて温度が一定になるように保管すれば固まりにくいといえますね。

春とか秋のように一日で温度変化が大きくなる時期はちゅいが必要ですね。

 

はちみつが固まる原因② ブドウ糖の割合

前述の通り、ブドウ糖の割合が多いと固まりやすいです。

はい、ブドウ糖が原因です。

…これ以上は何も言えませんね。

ブドウ糖がそういう性質の物質だという話です。

ですので、固まるのが絶対に嫌、というのであればブドウ糖の割合が少ないアカシアのはちみつなどを購入するのがおすすめです7.

個人的には色々なはちみつを試してほしいところですけどね。

 

はちみつが固まる原因③ 不純物

不純物、と書きましたがとにかくいろいろです。

スプーンに付着していた何かなど様々なものが考えられます。

そういった不純物が原因になるのです。

不純物がきっかけ(結晶の核)になってそこからどんどん結晶化が進んでいくのです。

 

イメージとしては、湿度が高い部屋での結露ですね。

壁のような水滴が付着できるところから結露が起きますよね。

何もないところから急に水滴が現れたらびっくりですからね(笑)

そんな感じで不純物という結晶化の「きっかけ」があればそこから優先的にどんどん固まってしまうのです。

 

ちなみに、振動などで空気が混入してもそこから結晶化が優先的に進んでしまいます。

なので、不純物をいれない、空気が入らないように振動させないといったことが対策になります。

しかし、これはどうしても完全に防ぐことができないので、最も有効な手は「長期保存にならないように早く食べきる」ということになりますね。

 

はちみつって固まったものを食べても大丈夫?

では、固まってしまったものをたべても大丈夫か?ということですが、全く持って問題ありません。

糖ですし。

もともとはちみつですし。

なので、「はちみつの飴だー」というくらいなテンションで食べてしまってOKです。

そうまでならなくても、湯煎等で熱を加えてあげれば溶けるので、気になる方は溶かしてみるのもおすすめですよ。

ただ、加熱しすぎると風味が劣化するので様子見ながら少しずつやってくださいね。

どちらにせよ、固まったはちみつは食べともOKということです。

ただし、注意が一つです。

白いふわふわしたものや黒い斑点がある白い塊は食べるのNGです。

カビの可能性があるからです。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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この記事では、はちみつの賞味期限や分離した白い塊について紹介しています。食べてもいいのか、あれはいったい何なのかはこの記事で解決でき安栖。それ以外にもはちみつに起こる変化も紹介しています。

 

はちみつが固まるか固まらないかの違いのまとめ

今回ははちみつが固まるか固まらないかでお伝えしました。

固まりやすいかどうかの違いは、はちみつに含まれる糖の割合で決まり、ブドウ糖が多い場合は固まりやすい八いつといえます。

しかし、固まりやすさは目安で、すべてのはちみつで固まる可能性はあります。

なので、温度・ブドウ糖の量・不純物の観点ではちみつの種類や保管方法を決めてくださいね。

固まったとしても食べてしまって問題ありません。

ぜひ楽しいはちみつライフを!

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