引っ越しの時、スプレー缶が未開封なら業者は運んでくれる?

引っ越し

引っ越しの準備をしていると、処分に困るもの、でてきませんか?

「こんなの買ったっけな?」とか「これってどうやって捨てるの?」とか、いろいろ出てきますよね。

きっと買ったのは自分自身でしょうけど(笑)

この記事では、未開封・開封済みのスプレー缶の扱いについて解説していきます。

引っ越し・スプレー缶ときたらとある業者の爆発事故(事件?)が頭に浮かびますが、それではありません。

悪しからず!

引っ越し業者はスプレー缶を運んでくれる?

結論から言ってしまえば、未開封だろうと開封済みだろうと、原則、スプレー缶は引っ越し業者は運んでくれません。

理由やどうしても運びたい場合など掘り下げていきましょう。

引っ越し業者がスプレー缶を運ばない理由

シンプルに、危険だからです。

消臭スプレーやヘアスプレー、殺虫スプレーなど、さまざまな種類のスプレーがあります。

普段何気なく使ってますし、簡単に買えてしまいますが、実は結構危ないんです。

スプレー缶の中には引火性のガスが入っています。

注意書きを見ると、

  • 高温を避ける
  • 40度以上にしない

といったことが書かれています。

端的に言ってしまえば、高温環境にスプレー缶を持っていくと、爆発してしまいます。

もちろん41度になったら爆発、とかそこまですれすれな設計はされていませんが、爆発のリスクはついて回ります。

特に夏場は危険です。

夏場のトラックの中は、余裕で40度以上になります。

運んでいる最中に爆発したら、あなたの荷物が燃えてしまったり、トラックが全焼したりすることが考えられます。

それほどまでに危険なのです。

また、仮に運べても、運んでいる最中は揺れが予想されるので、液漏れやガス漏れが起こるリスクはあります。

ガスが漏れてしまったら、トラックの中に引火性のガスが充満することになるので、これも非常に危険です。

こういった安全面を考慮し、原則的に引っ越し業者は運んでくれません。

未開封・開封済みは関係ある?

未開封でも開封済みでも基本的にNGです。

未開封の方が、液漏れやガス漏れは起こりにくいのかもしれませんが、爆発するリスクが高いことに差はありません。

引っ越し業者はスプレー缶を運んでくれない、と頭に入れておきましょう。

引っ越し業者が運んでくれることもある

先ほど説明した理由から、まれに引っ越し業者が運んでくれることがあります。

その場合は、引っ越し先までの距離が近く、冬場のように気温が低い時期です。

こういった場合には、「特別に今回は…」となるかもしれません。

あくまでもレアケースですので、自己判断せず、必ず社に確認してください。

こっそり…とかは考えてはダメ!

知り合いの引っ越し業者曰く、「きっとスプレー缶入ってるだろうな」というケースは結構あるようです。

爆発こそないものの、液漏れの事故はちょくちょく起こっているようです。

その程度で済んで運がよかったと思いますが、最悪のケースを祖考えると、絶対に避けるべきです。

例えば、黙ってこっそりスプレー缶を紛れ込ませたとしましょう。

爆発して周りのあなたの荷物が燃えても、保証はありません。

それどころか、トラックを燃やしてしまっているわけですから、賠償責任を問われることになります。

スプレー缶1本でとんでもないことになりかねません。

スプレー缶に限らず、引火性ガスは扱いが難しいので、「別にこれくらいなら…」と思わず、必ず引っ越し業者に確認しましょう。

どうしても運びたい場合

どうしても運びたい、という場合はダメもとで引っ越し業者に聞いてみてください。

その際、

  • 温度が上がらないように対策する
  • 中身が漏れないように対策する

といったことも伝えてみてください。

具体的には、「スプレー缶をまとめてビニール袋に入れて液漏れが起きても大惨事にならないようにし、温度上昇しにくいようにクーラーボックスにその袋ごと入れます。」といった具合ですね。

危険性を理解しているし、そのための対策もするという姿勢で交渉してみてください。

それでもダメと言われたら自己責任で自力で運ぶほかありません。

決して、スプレー缶数本のために危険な橋は渡らないようにしてください。

引っ越しで出てきたスプレー缶を自力で処分方法

未開封であろうと開封済みであろうとスプレー缶を引っ越し業者に運んでもらえる可能性がかなり低いことはお判りいただけたと思います。

そこで最初に浮かぶ次の選択肢は「捨てる」ではないでしょうか?

ここでは、自力でスプレー缶を捨てる方法を解説します。

作業の流れは、

Step. 1 スプレー缶の中身を消費しきる
Step. 2 スプレー缶の残留ガスを出し切る
Step. 3 空になったスプレー缶の処分

の3Stepで行います。

スプレー缶の中身を消費しきる

まずは必要な道具です。

以下の3つをスプレー缶ごとに用意しましょう。

大きめのビニール袋(45 L以上)
新聞紙(半日分以上)
マスク

そして、この作業は必ず引火性のものを遠ざけ、屋外で行ってください。

某不動産仲介業者の二の舞にならないようにしてください。

では、作業を具体的に説明していきます。

新聞紙をビニール袋の中に入れる

折りたたんだ状態でも広げてくしゃくしゃにした状態でもいいのでビニール袋に入れてください。

どっちの状態がいいの?と気になるかもしれませんが、これはスプレー缶の薬剤によって変わります。

新聞紙と相性がよくてどんどんしみ込んでいくなら折りたたんで入れるほうがたくさん薬剤を吸収できます。

相性が悪い薬剤であれば、くしゃくしゃにして新聞紙の周りに薬剤を乗せるようなイメージになります。

やってみなければわからないん合が多いですが、どちらでもいいので直下ねd選んでみてください。

正直、どちらを選んでもそこまで大きな影響はありません。

スプレーをビニール袋に入れる

ビニール袋に新聞紙が入っている状態だと思います。

その中にスプレーも入れてください。

ビニール袋の口を軽く縛る

ここで重要なのは「軽く」縛るということです。

がちがちにしてはいけません。

空気の逃げ道があるくらいな緩さがベストです。

ビニール袋の上からスプレー噴霧

今みなさんの手元には、ビニール袋の中に新聞紙とスプレー缶が入っていて口が軽く縛ってある状態のものが出来上がっているはずです。

そのまま、ビニール袋の上から薬剤がなくなるまで、スプレーを噴霧し続けてください。

この作業をするので、ビニール袋の口はがちがちに縛ってはいけなかったんです。

風船のようにパンパンになってしまい、それこそ破裂してしまいますから(笑)

ガスがビニール袋の中にたまった感じがしたら噴霧をやめてたまったガスを捨てましょう。

この繰り返しでスプレー缶の中の薬剤を使い切りましょう。

スプレー缶の残留ガスを出し切る

薬剤の中身を出し切ったからと言って終わりではありません。

このプロセスは絶対に忘れないでください。

Step. 1で薬剤の中身は空になっても、若干のガスはスプレー缶の中に残っています。

ですので、その残留ガスもすべて出さなければいけません。

スプレー缶には残ったガスをガス抜きキャップを使って出し切ってください。

種類によって異なりますが、スプレー缶の取り扱い説明を見ればわかりやすく書いてあります。

Step. 1でせっかく中身を空に近づけても、この残ったガスが事故につながりかねません。

余談ですが、ごみ収集車での火災などは、スプレー缶に残ったガスが原因となることが多いようです。

ですので、お互いのためにもこの工程は絶対に行ってくださいね。

空になったスプレー缶の処分

ここまできたらほとんど完了です。

ですが、このスプレー缶の処理は自治体によって異なります。

昔であれば、ガスの残りを気にして「スプレー缶に穴をあけるように」と指示されるケースが多かったのですが、危険と判断され、「スプレー缶に穴をあけないように」と指示を出している自治体もあります。

ですので、自己判断せず、自治体に聞くようにしましょう。

引っ越しで出てきたスプレー缶を処分してもらう方法

なんか面倒くさい、引火性ガスを使いたくない、ちょっと怖い、などなど様々な理由はあるかと思いますが、自力で処分しないというのも大切な選択肢です。

ここでは、自力で処分せず、処分をお願いする方法を紹介します。

それはリサイクル業者や不用品回収業者にお願いするという方法です。

リサイクル品を回収(買取)したり、不用品を回収したりする業者はたくさんあります。

その業者にスプレー缶の処分をお願いすれば、そのまま渡せば処分完了です。

相場はスプレー缶1本あたり700~800円が多いようです。

ただ、すべてのリサイクル業者が対応してくれるわけではないので、電話で問い合わせてみるようにしてください。

Googleで「(自分の住んでる地域) リサイクル業者」と検索すれば何件かヒットするので、そのまま電話で聞いてみてください。

私が引っ越しの時は、4本のスプレー缶が出てきました。

事前にリサイクル業者に連絡はしていなかったのですが、「これくらいなら無料で引き取りますよー」と回収してくれました。

非常にやさしい業者で、こういったこともあるかもしれません。

まとめ

普通に生活していたら、スプレー缶を使う機会はたくさんあると思います。

原則、引っ越し業者が運んでくれないということはわかっていただけたと思います。

未開封のものはもったいない気もしますが、相談してもNGと言われたら処分してしまうのがおすすめです。

安全に気を付けて自力で処分するか、リサイクル業者にお願いするようにしましょう。

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