ゆで卵の燻製で下味なしって大丈夫?おいしい『くんたま』の作り方

燻製

いろいろな調理方法の中で「燻す」のはハードルが高いと感じる方もいるかもしれません。しかしながら、安価な燻製器や、様々な種類のチップが簡単に入手可能になり、少しずつハードルは下がってきています。

燻製でメジャーな食材のゆで卵は、卵をゆでたり下味をつけたりと下処理が長く少し面倒に感じる方もおらっしゃるかと思います。

この記事では、少しでも簡単にゆで卵の燻製、すなわち『くんたま』の作り方を紹介します。

ゆで卵の燻製で下味はないとだめ?

では、結論ですが、燻製するゆで卵に下味は絶対に必要です。

下味無しはNGです。

下味のうまみがなじみ、燻すことによっておいしさが格段に上がるわけですから、ないとだめです。

燻製には大きく 1.下処理 2.乾燥 3.燻製 の3工程があります。

この下処理で燻製の出来が大きく変わってきますので、おいしい燻製のためにぜひ手を抜かずに行ってください。

とは言いつつ、楽をしたいというのが本望だと思います。かくいう私も楽においしいものが食べられるなら、それに越したことはありません。

そこで、下味なしでおいしいゆで卵の燻製を作る方法を紹介します。

ゆで卵の燻製で下味を省く方法①

ズバリ、下味のついたゆで卵を買うことです。そのまんまなんですが、これが意外とおいしんです。

スーパーやコンビニに塩味のついたゆで卵が売っているのでそれを使えば下処理は殻をむくだけで済みます。一番楽する方法は下味のついたゆで卵を買うことですね。

ゆで卵の燻製で下味を省く方法②

もう一つの方法は、おつまみであるような水煮や味付きのたれに使っているゆで卵を買うことです。

すでにそれ用に味付けがされているので、このまま食べてもおいしいですね。これであれば、下処理は乾燥させるだけになります。

ゆで卵の燻製の下味の付け方

基本的に家でゆで卵から作る場合、下味は必須とお伝えしました。そこで、次に、下味のバリエーションを5つ紹介します。後半に行くほど手間がかかります。

また、漬けておく時間も参考までに記しておきますが、お好みで調整してみてください。

ゆで卵の下味…手間レベル1

最も楽なのは、殻をむいたゆで卵に塩を振りかけるだけ、という方法です。

このひと手間だけでも大きく変わるので侮るなかれ、ですよ。水滴等がない乾いたお皿の上に塩をふりかけたゆで卵を置いて冷蔵庫に入れて30分前後待てばOKです。

これなら乾燥まで一気に完了で、このまま燻製できます。

ゆで卵の下味…手間レベル2

まず、最も簡単なのは、市販のめんつゆや角煮の元、焼き肉のたれなどにゆで卵をつける方法です。

どれを使うかによってどの程度浸しておけばいいかは変わってきますが、まずは30分から1時間程度で様子を見ながらやってみてください。その後はキッチンペーパーで水気をふき取ってください。

これだけでもいいのですが、冷蔵庫に入れて少し待てばなおOKです。

ゆで卵の下味…手間レベル3

ここから少しずつ手間が増えてきます。

水50ccに塩を8 g入れて食塩水を作ります。容器にもよりますが、これで最大卵4つまでは同時に処理できる量だと思います。

完全に沈まない卵もあるので、10分漬けてひっくり返し、また10分漬ける、といった形で下味をつけておきましょう。

その後はキッチンペーパーで拭けばOKです。レベル2同様、冷蔵庫に入れて乾燥させればなおGOODです。

ゆで卵の下味…手間レベル4

ここからはがっつり調味ダレを作るようなイメージですね。

みりんと醤油とお好きな出汁を1:1:1の比率で混ぜ合わせて、軽く沸騰させてください。これが冷めれば調味ダレ完成です。これに10分程度漬けておけば下味処理はOKです。

その後はキッチンペーパーで拭いて、乾燥させてください。私は白だしがおすすめです。

ゆで卵の下味…手間レベル5

もう少し手間をかける場合も紹介します。

① 酒50ccと水50ccを混ぜて沸騰させる。
② ①にみりん30cc、醤油40ccを加えて一煮立ちさせる。
③ 室温まで冷ます。

これで調味ダレ完成です。ゆで卵をこれに半日~1日つけておきましょう。ジップロックなどを使うと上手につけることができます。

ゆで卵の燻製の作り方

せっかくなので、最後に簡単なゆで卵の燻製の作り方を紹介します。

ゆで卵を作る

ご家庭のコンロやなべの大きさでも変わってくるので、お好みの固さを見つけてください。

参考までに、沸騰したお湯に約7分、ボウルに映して流水で急冷させて完了です。

塩水の中だと殻をむくのが簡単になるようです。私はどこでやっても苦手ですが(笑)

下味つける

これまで紹介した下味のうち、お好きな方法で下味をつけてください。

もちろん、スーパーやコンビニで味付きのゆで卵を買ってきても大丈夫です。

乾燥させる

干からびるほどやる必要はありませんが、キッチンペーパーで表面の水気はふき取りましょう。

その後、冷蔵庫で少し寝かせればなおGOODです。

燻製する

おすきなチップで燻製してください。

ポイントとして、卵同士が触れないように注意しましょう。どうしても接してしまいそうになる場合は、アルミホイルを滑り止めのようにして固定してみてください。

卵同士が接していると、色にむらができてしまうので、きれいに仕上げたかったらこれは注意してください。

これで完成です。

アレンジ

ちょっとした応用編です。

燻製で香りが増した食材は、それを使うだけでまったく別の料理といえるほどのものが出来上がります。3つほど、燻製卵の活用方法を紹介します。

サンドイッチ

卵のサンドイッチ、一度は誰もが食べたことがあると思います。しかし、この卵が燻製卵になっただけで一変します。

普通の卵サンドニ飽きてきたら、サンドイッチの卵を燻製卵に変えてみてください、

衝撃を受けます、マジで。

タルタルソース

普段タルタルソースとして買うかもしれませんが、意外と簡単に手作りすることができます。詳細な作り方は省きますが、その時に使う卵を燻製卵にしてみてください。

タルタルソースの風味が激変するということは、タルタルソースをかけるもすべてがいつもと違った顔を見せてくれるということです。

病みつきになります、絶対に。

ポテトサラダ

タルタルソースと似たようなものですが、ポテトサラダにも会います。燻製の風味がいつもと違ったポテトサラダに変わります。

手間をかけるだけの価値は十二分にありますよ。

ちなみに、コンビニで燻製卵を使ったおにぎりなども販売されています。おにぎりに使うというのもありですね。

まとめ

ゆで卵を燻製にするなら、下味は外してはいけません。しかし、味付きのゆで卵を買うことで、手間を減らすことはできます。

ハードルが高く感じてしまう「燻す」という調理方法ですが、あまり身構えずトライしてみてください。

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