趣味や仕事でもきれいに仕上げようと思うと「研磨」が選択肢に挙がってきますよね。
研磨をするとして、「どの程度まで仕上げればいいんか?」というのも悩みの種になってきます。
そもそも、仕上げの種類がよくわからん!という方も多いのではないでしょうか?
この記事では、研磨の最終工程に当たる仕上げについて、バフ仕上げと鏡面仕上げの違いについて紹介します。
バフ研磨とは、鏡面研磨とは、といった疑問も解決しますよ!
バフ仕上げと鏡面仕上げの違いとは
では早速結論からお伝えしますね。
バフ仕上げと鏡面仕上げの違いは、仕上げの度合いです。
ざっくり同じと理解されている方も多いのですが、違います!
鏡面仕上げはバフ研磨では到達できないようなピカピカ具合を指すんです。
一般的な感覚では、
バフ仕上げ=最後にバフ研磨を行った状態
鏡面仕上げ=鏡のようにピカピカな状態
となりますが、バフ仕上げでもわりとピカピカになります。
でも、本来の鏡面仕上げは一転の曇りも許さないような超ピッカピカな状態を指すので、バフ仕上げとは比べ物にならないくらい手間暇かかっちゃうんですよ。
なので、ピカピカになればいいや、というテンションで鏡面仕上げを業者にお願いすると、とんでもない費用を請求される、なんてこともあるんです。
こういった違いがあるんだな、と頭に入れていただいて、それぞれについてもう少しだけ細かく見ていきましょう。
バフ仕上げ(バフ研磨)について
バフ仕上げは、文字通り、バフを使って研磨した状態を指します。
一般的な研磨には、
① 粗削り
② 中間仕上げ
③ 仕上げ
④ バフ研磨
の4工程があり、バフ研磨は最後の工程です。
バフとは、研磨の時に使う道具で、布、フェルト、ウール、スポンジ等でできた道具です。
バフ研磨をするメリットは表面をきれいに仕上げることで、加工跡なども除去できます。
また、バフには目の細かいものも粗いものもあり、粗いものから順に研磨していきます。
バフの目が細かいほど研磨面は切れに仕上がります。
鏡面仕上げ(鏡面研磨)について
続いて、鏡面仕上げについてです。
先ほど、一般的な研磨の工程は4工程とお伝えしましたが、鏡面まで仕上げる場合は、バフ研磨の後に鏡面研磨を行います。
バフで磨きまくった後に、さらにきれいにするというわけですね。
これがまぁーーー終わりが見えない(笑)
大学・大学院にいる時にもやっていましたが、超難しかったです。
鏡面仕上げの本来の意味は、一点の曇りもない鏡のようなきれいな状態を指します。
鏡面研磨で使う道具は、樹脂を結合剤とした砥石です。
これで一生懸命磨きまくるわけです。
目的は言うまでもなく、表面の粗さを細かく、きれいにすることです。
鏡面研磨では、バフ研磨で到達できないクオリティのきれいな研磨面を生み出すことができるのです。
超きれいになるというメリットがありますが、ものによってはめちゃくちゃ手間がかかる(工数がかかるといいます)というデメリットがあります。
仕事の場合は時間とコストで相談してください。
趣味の場合は…ぜひ鏡面研磨に挑戦して、鏡面にまで仕上げてみてください!
バフ仕上げと鏡面仕上げの違いのまとめ
一言で「研磨」「仕上げ」といっても、実は結構違うんです。
バフ仕上げはバフ研磨まで行った状態です。
対して、鏡面仕上げは、バフ研磨では到達できないような超きれいな表面になるまで仕上げることです。
どちらにもメリット・デメリットはありますが、場面・時間・コストに応じて選択すれば、趣味でも仕事でも質の高いモノづくりに近づくことができますよ!